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【日本で実際に起こった預金封鎖】預金封鎖と新円切替えで紙幣が紙くずに

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今日本は、物価がどんどんあがり、急速なインフレに向かっています。
電気、ガス、ガソリンを始め、
いろいろなものの値段が上がり続けています。

加えて、ウクライナ危機で社会情勢が悪化し、
ますます、ものの値段があがってくると予想されます。

まだコロナも収束しておらず、
国は、コロナ対策に莫大な額のお金を使い続けています。

この状況が長引き、このままどんどん経済状況が悪化していくと、
ただでさえ、借金が多い日本なのに
国の財政状況もひっ迫して、
”もう国にお金がありません、これ以上の借金もできません”
という状態になったら、どうなるのでしょう?

考えられるのは、国民の預貯金を
借金の返済にあてる方法です。

現代の日本で預金封鎖が起きる可能性はあるのでしょうか?

預金封鎖とは?

・銀行で預金を引き出せなくなること
・目的は、資産税の徴収とインフレの抑制

 

新円切替と預金封鎖(紙幣が紙くずに)

実際に日本で行われた預金封鎖(昭和21年2月)

1946年2月16(土) あまりにも高騰するインフレ対策として新円切替が公表
(2月16日は土曜で事実上は即時の預金封鎖)
翌17日(日) 預金封鎖
・引き出せるのは月500円まで
・さらに預けられていた預金には金額に応じて税が課された
(その税率は最高で90%)
1946年3月3日(日) 旧紙幣が市場で使える期限
(それ以降は市場流通が差止めになり無価値になる)

1946年2月16日に発表され、翌日の2月17日に実施されました。
加えて、旧紙幣が使えなくなり、
タンス預金していた人は、
2週間以内に新札に切り替えられなかった全ての紙幣が紙切れになりました。

この時、新円に切り替えられなかった多くの旧円(旧紙幣)が紙くずになってしまいました。この預金封鎖は、2年後に解除されましたが、預金の価値が大きく目減りしました。

 

 

<1946年預金封鎖を行った目的>

・貨幣の流通量を制限
・インフレの抑制
・国の借金の返済の原資として、国民の財産を割り当てる
(戦争で重ねた借金を国民に負わせる措置)
・国民の財産を把握するねらい

 

貯蓄税が最高90%ということですが
貯蓄額が100万円だとすると
90万円が税金でとられ、10万円しか残らないということになります。
信じられないことですが、それが戦後の混乱の中で行われ、
国民は何も言わなかったのでしょうかね?

 

過去に預金封鎖が起きた国

国名 内容
アメリカ
1933年3月4日
アメリカ合衆国においてルーズベルト大統領がバンクホリデー(銀行の休業日)を実施
ブラジル
1990年3月15日
一定額を超える銀行預金の封鎖措置がとられた(コロールプラン)
アルゼンチン
2001年12月
国内の銀行業務の停止措置がとられた
ウルグアイ
2002年7月30日
国内の銀行業務の停止措置がとられた
キプロス
2013年3月16日
預金への課税処置のため預金封鎖とともに、インターネット上での資金移動も制限されたため、ビットコインに資金が流入した
レバノン
2021年10月
凍結していた預金の払い戻しをしない

 

 

実際に金融危機が起きた国

デフォルト(経済破綻・債務不履行)は、
過去にブラジルやアルゼンチン、キプロスなどで実際に行われています。

債務不履行とは、
お金を返す約束をしていたのに、約束通りの返済が出来ないことです。
簡単に言うと、借金で首が回らない状態のことです。
国が借金をしすぎて、返済できない状態に落ちいることです。

過去の金融危機および預金封鎖

1946年
日本
戦争に国債を発行しすぎて借金が返済不可能になったため
預金封鎖+財産税課税+新札切り替えによって、国民に国の借金を肩代わりさせた。
1990年
ブラジル
1998年

ロシア

ロシア財政危機
ロシアの財政が悪化したところへアジア通貨危機の余波も受けて発生した債務不履行(デフォルト)並びに、一連の経済危機を指す。
2001年

アルゼンチン

2001年にアルゼンチンがデフォルトに陥った際には、同国の持続不可能なドルペッグ制(自国の貨幣相場を米ドルと連動させるペッグ制(固定相場制))を救済するために過剰な融資をした・アルゼンチンはこれまでデフォルトを7回経験している(1827、1890、1951、1956、1982、1989、2001の各年)
2002年

ウルグアイ

2013年

キプロス

(キプロス・ショック)
2013年のユーロ圏によるキプロスへの金融支援において、支援の条件としてキプロスの全預金に最大9.9%の課税を導入することを2013年3月16日にキプロス政府とユーロ圏側が合意したことに始まる金融危機のことである。

最近では、レバノンがデフォルト(経済破綻・債務不履行)しました。
(2020年3月)

 

 

預金封鎖対策

もし突然預金封鎖が起きてしまい、
預金も引き出せない
預金の9割が税金で持っていかれる
状態になったらたいへんですね。
そうなったら、生きていけません。

預金封鎖対策として
・タンス預金を確保する
・貴金属を持つ
・海外の金融機関に資産を保有する
・海外不動産を保有する
などがあげられています。
≫【2022】預金封鎖とは?日本で起こった事例と今からやるべき5つの資産防衛対策

この方法は、どれも私には難しい方法です。
タンス預金も、貴金属も
自宅にお金や貴金属を置いておくのは不安です。
盗難や災害にあう可能性もありますしね。
海外に資産をうんぬんかんぬんは、ちょっと素人には難しそうです。

ただ、家に現金を少し多めに置いておくことは必要だと思います。
突然、預金封鎖が起こったら
多くの人々が銀行の窓口やATMに押しかけ、
大行列になることが予想されます。
そうなった場合、
身体の弱い人や障害がある人は、何時間もかけて行列に並ぶことは難しいです。

 

まとめ

①昭和21年に日本で預金封鎖が起こった経緯
②過去に預金封鎖が起こった国
③預金封鎖対策
をまとめてみました。

今日本で起こりつつあるインフレ(物価高騰)ですが、
これ以上急激なインフレが進むと
インフレ抑制に、預金封鎖が行われるのでしょうか?

コロナ対策で、莫大な金額の経済支出
政府が対策を講じるのは当然のことなのですが、
国民の税金だけでは賄えない
そのお金はどこから出るのでしょうか?

今でさえ、借金大国と言われている日本ですが、
まだ継続中のコロナ対策、
これから起こるかもしれない大地震や水害などの大規模災害などが起きるたびに、
相当のお金を支出することになります。

全てが悪い方に傾いて、国家が破産してしまうと、
医療も受けられない、年金ももらえない、治安も悪いなど
何の保証もない、危険な国になってしまうのではないでしょうか?

また 日本政府が国民資産を没収するなんてことはありえない?
と言い切れるでしょうか?

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