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シックハウス診断士事務所を運営する上での想い

私たちをとりまく現在の住環境

 今、我々の住環境を見てみると、そこで使われている建築材料(以下「建材」という)のほとんどが新建材と呼ばれる「人や環境に影響を与える可能性がある化学物質を揮発する」といわれる材料を使用して建てられています。
 又、住宅建材のみならず、人や環境に影響を与える可能性があるといわれる化学物質を使用した製品が日常生活の中にも溢れています。
 これにより引き起こされている主な問題が室内空気汚染です。この室内空気汚染により、アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー疾患、社会問題にもなっているシックハウス症候群や化学物質過敏症と呼ばれる現代病にかかることと無関係でないといわれています。
 このように現在引き起こされている住環境のさまざまな問題に素直に目を向けてみますと、住環境に対し安全性や保健性が欠如していたのがわかります。

現状を生んだ背景

戦後の日本での家づくりの反省と検証
なぜ、住宅が消費物になっていったのか?

 核家族化と言われ始め、長い月日が経ちますが、従来日本においては大家族の生活が主流でした。しかし、戦後の教育による影響、そして、環境や生活習慣などが変わり始め、それに伴い住環境に対する考え方、生活スタイルが一変してきました。
 物が豊かになるにつれ、物を大切にする気持ち、感謝する気持ちが薄れ、住宅という人間が生を営む場所でさえ軽んじられ、消費物/商品の1つとして考えられるようになってきました。

さらに、

現状の生活環境

 住宅建材のみならず、人や環境に影響を与える可能性があるといわれる化学物質を使用した製品が日常生活の中にも溢れています。
 家具(主流は合板製品)、蚊などの害虫を殺す殺虫剤・駆除剤、トイレには掃除用クリーナー・消臭剤・脱臭剤・芳香剤、台所には食器を洗うための合成洗剤、洗濯機の近くには洗濯用合成洗剤・柔軟剤・漂白剤など、風呂場にはシャンプー・リンス・ボディシャンプー・カビ取り剤など、洗面所には整髪料・染毛剤・歯磨き粉・洗顔料など、化粧台には化粧品、掃除のためのクリーナー、いたるところにある抗菌剤など・・・
 このように、家を建築するときに使う新建材に含まれる化学物質の問題だけでなく、我々の生活の中にはいつの間にか溢れるばかりの化学物質の利用の元に生活が成り立っています。

 科学技術の進歩とともに多くの人工化学物質が生産され、我々はその有用な面を利用し、生活の中で衣・食・住プラス医(医療)・美(化粧や健康に関わるもの)で応用活用してきました。
 これらのお陰で非常に便利で豊かな生活が送れているのも事実です。
 しかし、一方で有用というだけでそれら化学物質を大量消費し、我々が今までに経験したことが無いほどの多種多様の化学物質を摂取し、それらに取り囲まれる生活をしてきました。
 又、それらを利用・使用後は大量廃棄をしてきました。そこで環境への悪影響はもちろんのこと、我々自身の健康にも悪影響が出てき始め、我々は化学物質に対して不安を抱くようになりました。

有害化学物質をそばに置き、片時も離せない生活

さらにさらに、

住宅内のみでなく、一歩家を出ても
さまざまな環境破壊・環境汚染

これが現状です。

但し、

 決して化学物質を否定しているわけではありません。

 私たちの身の回りにある物質は全て分子、原子で構成されています。
 化学物質というと「人工的に合成された化合物」を指すイメージがありますが、人工的に作られた物であろうと天然に存在している物であろうと物質を構成しているものは同じです。
 呼吸をするときに吸う酸素、吐き出す二酸化炭素も化学物質で原子、分子の組み合わせでできています。
 又、我々人間も約60兆個の細胞から構成されています。この細胞ももとは原子というものが分子、さらに生体高分子になり、細胞小器官をつくり、細胞を作り上げます。このように、人間を構成しているものも、元を糺(ただ)せば、化学物質からということになります。

 ここで大事なことは人工的に合成された物質だから危険で天然の物質だから安全という捉え方をしないことです。

 物には必ず表と裏があります。この表と裏の関係は常に表裏一体です。いくらいいもの、又、安全で便利なものでも使い方によっては危険を引き起こすということになります。例えば、車は非常に便利で、我々の生活を豊かに幅の広いものにしてくれました。しかし、その車も使い方によっては凶器になることもあります。そのことは周知の通りで、車を乗るには自動車教習所での車の運転の仕方、交通法規を学び、国から運転免許証をもらうわけです。そして、乗る人が各人で責任を持ち、正しい運転をし、交通法規を守るわけですが、化学物質やその化学製品にも同じことがいえ、表と裏の両面を持ち合わせています。
 確かに、人工的であろうと天然であろうと明らかに毒性をもつ化学物質があるのも事実です。
 しかし、毒性をもつからイコール危険ということになりません。その物質の使い方や量によって危険性は違ってきます。いくら毒性のある物質でも使用しなければ危険ではないし、仮に使用しても必要以上でないなら危険でない場合もあります。もちろんその当たりを専門家がしっかり国民、消費者に伝達していく必要があります。このように一面から化学物質を捉えるのではなく、表裏両面があることをまず、理解、認識していく必要があります。


最後に・・・

 現在シックハウス症候群や化学物質過敏症、アレルギー、特にアトピー性皮膚炎や花粉症など昔にはなかったといわれるようなものが起きています。この理由は専門家から様々な意見が出ておりますが、シックハウスの問題でいえば、例えば2003年(平成15年)の建築基準法改定で使用制限がかかった物質「ホルムアルデヒド」が建材に大量に使われて、その揮発したものが体に障害を与えることが分かっています。

 では、先人、先輩方はこのように体に悪いのがわかっていてそのような製品や商品を作り続けてこられたのでしょうか?

 決してそうではありません。

 その時代その時代に応じて、又、そのときにできる限りの努力をし、最善を尽くされ、後世に技術、豊かさなどを残されたと思います。ですから、過去を非難するのではなく、歪みが出てきた理由を考え、改めていくことのほうが大事だと思います。過去になかった健康障害が表に出始めて、それに気付いた人たちが少しずつ危機感を持ち、それを改善していくために対処していくことが、今我々のできることだと思います。
 このように問題が起き、そこに気付いた我々は一旦立ち止まって改善すべきところを見直し、真摯に問題の解決に当たる必要があると思います。それがひいては自分自身や家族の健康を守ることにも繋がり、同時に環境への負荷を軽減できるものだと思います。


 今、私たちに必要なことは、物質中心、利便性中心に発展させてきた生活のあり方に疑問を持ち、住まいだけではなく住まい方、日常生活のあり方、「何をどう使うか?」といった日常生活の細かな部分にいたるまで、しっかりと見直し、「本当に役に立つ大切なもの=本物」を見極める目を養い、安全で安心な住まいと生活を創っていくことへの取り組みだと考えます。

シックハウス診断士事務所 代表 尾崎 美賀子

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