日本でも、今ワクチン接種が進んでいます。
接種を受けた人は、
”もうこれでコロナに感染する心配がない”とか、
”これでパンデミックが収束する”と信じて
接種を受けていると思いますが、
ワクチン接種後に、
本当に感染リスクは減るのでしょうか?
パンデミックは収束するのでしょうか?
ワクチン先進国では、
一旦は、感染が落ち着いたように見えても、
時間の経過とともに、再び感染が広まっているようです。
ワクチン接種率が高い国の現状
ワクチン接種が進んでいる国、
あまり進んでいない国、
国それぞれの事情があります。
接種が進んでいる国では、いったんは感染者が減りましたが、
しかし、変異株の影響で、また徐々に増えていっています。
接種先進国 | 現状 |
イギリス | ■イギリス政府の最新の発表によれば、 「デルタ株による死者のうち、3分の2はワクチン接種者であった。 ■ワクチンを接種していた方がデルタ株に感染すれば死亡する確率が高い |
イスラエル | ■イスラエルは、国民の80%以上が2度の接種を終えており、 世界でも最も感染予防が進んでいると見られていた。 ところが、イスラエルでは7月から8月にかけてコロナの重篤患者が急拡大 ■イスラエルのハビブ医師曰く「入院患者が急増している。 |
シンガポール | ■シンガポールでは新規感染者の75%と重篤な入院患者の35%は 2度のワクチン接種を終えた人々である |
ジブラルタル | ■ジブラルタルでは国民の99%が2度の接種を完了している。 そのため、世界から「ワクチン接種の超優等生」と見なされてきた。 そんなジブラルタルではこのところ連日、感染者の数が2500%も急増しているという |
シドニー | ■7月末の時点で入院患者のほぼ100%は2度のワクチン接種を済ませていた。 |
アイスランド | ■ワクチン接種率も世界トップレベルのアイスランドが、2021/8/18日現在、過去最悪の感染状況を記録している。
■アイスランドで最近感染した人の多くはワクチン接種を完了した人々で、その症状は非常に穏やかだ。 |
※眼をさらに広げれば、ワクチン接種率の高いほかの国々でも、同様の問題が発生していることが判明している。
■ノーベル医学賞を受賞したフランスのモンタニエ博士など、
一部の専門家に言わせれば、
ワクチンによって免疫力が低下すると同時に、
ウイルスが進化し、より感染力が強くなったとも判断されるという。■ワクチン接種率80%のイスラエルでコロナ重篤患者や死者が急増中!
<Net IB News 2021年09月03日>
日本も、やっきになってワクチン接種を進めています。
ワクチン接種が進むと、
確かに重症化する人は減るようです。
でも、残念ながら
2回接種後に感染して亡くなる人もいるようです。

イギリス
ワクチン接種で、一旦は抑えられていた感染者ですが、
デルタ株の出現で、再び感染が増えました。
ただ、重症化はワクチン接種で抑えられ、
死者数は少ないようです。

イギリスのコロナ新規感染者が6日連日で減少 デルタ株によるピーク越えた可能性
news week 2021年7月27日英国で26日に報告された新型コロナウイルスの新規感染者は2万4950人と、前日の2万9173人から減少し、今月4日以来の低水準となった。6日連続の減少で、デルタ型変異株の流行による最近の感染拡大はピークを越えた可能性がある。
過去1週間の新規感染者の合計は25万人強と、前週から20%余り減少した。
英イングランドでは19日に感染防止のための規制がほぼ解除されたが、感染者が再び急増し始めた直後というタイミングだったため、その後の動向が保健専門家や金融市場から注目されていた。
政府は国内のコロナワクチン接種率が高いため、重症化のリスクは抑えられると判断した。
26日に報告されたコロナによる死者数は14人と、前日の28人から減少し、今月12日以来の少なさとなった。ただ、過去1週間の死者数は445人と、前週から50%増えた。
英国では、成人の70%強がワクチン接種を完了している。
イスラエル
イスラエルは、ワクチン接種開始から、8ケ月程経過しています。
一旦は、感染が低く抑えられていた時期もありましたが、
再び感染が急増しています。
ワクチンの効果が切れて、
3回目の接種が始まっています。

感染者急増のイスラエル、60歳以上に3回目のワクチン接種 8月1日から
BBC NEWS 2021年7月30日イスラエルのナフタリ・ベネット首相は29日、8月1日から60歳以上の市民を対象に、米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を開始すると発表した。ワクチンを3回接種するのは世界初の試み。
ベネット首相によると、3回目の接種の対象となるのは、少なくとも5カ月前に2回目の接種を受けた、60歳以上の市民。
9月に61歳の誕生日を迎えるアイザック・ヘルツォーク大統領が、30日にまず最初に追加接種(ブースター)を受ける。
イスラエルでは感染者が急増しており、感染力の強いデルタ株への懸念が世界中で高まっている。
ベネット首相は29日、「時間がたつにつれて免疫力が低下することが分かっている」と述べた。
「免疫力を再び高め、感染や重症化の可能性を大幅に減らすことが追加接種の目的だ」
首相によると、免疫が低下した約2000人がすでに3回目の接種を受けているが、重篤な副作用はなかったという。
現時点で追加接種を承認している国はほかにない。専門家は3回目の接種で感染者数が減らせるかどうかはまだ不透明だとしている。
イスラエル当局は先月、感染者の増加を受け、屋内でのマスク着用を再び義務付けた。
同国はパンデミック対応において世界で最も成功を収めている国の1つ。世界最速のペースでワクチン接種を進め、人口約930万人の半数以上が1回あるいは2回の接種を終えている。
アメリカ
アメリカは、国が広いので、
各州ごとに接種状況が違っています。
また アメリカは、ワクチン接種が鈍化傾向になっているようです。

アメリカで子どものコロナ感染入院が過去最多に デルタ株拡大で
news week 2021年8月16日米国で14日、新型コロナウイルス感染症で入院した子どもの数が過去最多の1902人となった。南部では感染力の強いデルタ型変異株による感染拡大で、医療体制が逼迫している。
デルタ型は主にワクチン未接種者の人口の間で急速に拡大しており、ここ数週間で入院者が急増。厚生省によると12歳未満の子どもの入院が急増して過去最多に達した。
現在、小児の感染者は全米の入院者の2.4%程度。12歳未満の子どもはワクチン接種対象となっておらず、感染力の強い変異型に対して脆弱な状態だ。
米疾病対策センター(CDC)によると、今週には18─29歳、30─39歳、40─49歳の新規入院者も過去最多の水準に達している。
ワクチン接種で集団免疫が獲得できて、パンデミックは終わる?
ワクチン接種で、集団免疫を獲得すれば、
パンデミックは終わるとされていました。
でも、接種率70%超えのイギリスでも集団免疫は獲得できていません。
それは、
変異株の出現で、事情が変わってきたようです。
↓ 英ワクチン開発責任者「集団免疫の獲得は不可能」(2021年8月12日)
変異株の出現
ワクチン接種がより強い変異株を出現させているとの指摘もあります。
変異株は、”これまでのコロナとは全く別物”という表現をされます。
特徴は、感染力の強さと症状の重さだといわれています。
これから、さらに強い変異株が出現されることが予測されます。
変異株「全く別のウイルス」 専門家、強力な対策要請―学会緊急シンポ

まとめ
ワクチン接種と変異株の追いかけっこは、
どういうふうに収束していくのでしょう。
ファウチ氏は、
”変異株が拡大する前に、人口の9割がワクチンを打ち終えないといけない”と
主張しますが、
一方で、
ワクチンが変異株を作り出しているとの研究者の意見もあります。
ワクチン開発の際、
安全性を考慮して、十分な時間をかけていたなら、
こんなに早いワクチン接種はありませんでした。
そしたら、強力な変異株が出現することもなく、
自然に弱毒化して、
コロナ騒動は収まっていたかもしれません。
ワクチン接種で、多くの死者が出ることもなく、
急いで打つ、打たないの
選択を迫られることはなかったのかもしれません。

